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ひでの創作集
掌編を中心に書いています。
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ベテランOL
 「ひとめぼれってやっぱりあるのかしら……?」
 しみじみした声で、学生バイトのA子がベテランOLのB子に相談してきた。
「それがどうかしたの?」
「営業のO君に出会ってから、毎日、食事もろくに喉を通らなくなったわ。これって、ひとめぼれなのかなあ、と思って……。今まで一度も経験しなかった気分なの」
 B子はしばらく考えて断言した。
「間違いないわね、それ。そういう気分を引き摺るのは健康によくないから、早く彼に気持ちを告白すべきだわ」
「でも……」
「でも、何よ?」
「一緒に暮らしてるYのことはどうすればいいかと思って……」
「あなた、彼氏がいたの?」
 B子は呆れたように言った。
「それってひとめぼれじゃなくて、ただの浮気性なだけなんじゃない。どうせその人にもひとめぼれした口なんでしょう?」
「違うわ」
 彼女は答えた。
「彼の場合、みんなから岡惚れって言われてたから頑張って横取りしただけのことなの。でも、Oさんに彼女はいそうにないし、これはほんとに好きになったのかなあって」
「やめなさい、それは」B子は言った。「競争相手がいないなら女の方から頑張る必要なんてないわ。男はじらしてその気にさせなきゃダメ。私はそれを実行して、あともう少しなんだから」



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