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ひでの創作集
掌編を中心に書いています。
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アンケート
 十代のカップルがいた。
 二人は短いデートをすませ、大きな公園で右と左に別れた。
 出口のところで二人はそれぞれにアンケート調査の協力を求められた。どこかのヤング雑誌の企画らしい。調査の仕方は、男子には女子バイト生が、女子には男子バイト生がついて行なっているようだった。
「付き合ってる女性はいますか?」
 男の子は次のように受け答えた。
「います。そこで今、彼女と別れたばかりです」
「ずばり、その子とはどこまでの関係ですか?」
「一通りはすんでいます」
「一通りですか? で、今までに何人の女の子を経験しましたか?」
「五人です。……君、かわいいお目々してるね。このバイト終わったら僕と付き合わない? いいとこ連れてってあげる」
「でも今、彼女と別れたところだって」
「彼女たって、誘われるから付き合ってるだけだよ。俺から誘ったことなんて一度もないんだ。ね、行こうよ」
「き、き、今日はこのバイトがあるので夕方まで駄目です」
「大丈夫、終わるまで待ってあげるからさ」
「いえ、その後、アンケートの整理もあったりするので、ごめんなさい」
「だったら携帯の番号だけでも教えてくんない?」
「いえ、それは・・・ありがとうございます。すごく積極的な方ですね。付き合ってる子も大変そう……」
「本命の子はまだ見つけてないんだよ。君なんかとても素敵だ。俺の好みのタイプだよ」
「こ、こ、今度また……ど、どうもご協力ありがとうございました」


「付き合ってる男性はいますか?」
 男子によるアンケートに女の子は次のように受け答えた。
「いません。募集中です」
「デートする相手も?」
「誘われたりはしていますよ」
「でも、したことはない」
「今のところは」
「自分から誘ったりはしないの?」
「しないです。自分を安売りしたくはないから」
「好きな子なら誘ってもいいんじゃありませんか」
「いやです。尻軽な女にみられたくないから」
「相手がイケメンでも?」
「ヤマピータイプならいいですよ。だけど、周りにいないし・・・」
「じゃあ、セックスの経験もないんだ」
「ありませんよ、もちろん」
「そうか。それは残念だ。これまで調査やった中で君はけっこうタイプだけど、誘っても無理みたいだね」
 女の子は調査員を眺め回して言った。
「携帯の番号くらいなら教えてあげてもいいよ」 
「そ、それはありがとう。でも、あとでバイト料もらえなかったら困るから今度誘うよ。アンケートの協力どうもありがとう」

 二人の調査員は別の用紙に×のチェックを入れた。そしてつぶやいた。
「けっこう、この手が多い・・・」

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