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ひでの創作集
掌編を中心に書いています。
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人生の値段
 ある熟年夫婦のところにアンケート調査の若い所員がやってきた。
「まことにお手数ですが」
 と所員は切りだした。
 夫妻は別々の部屋で調査に臨むことになった。
 さまざまのやりとりがあり、最後の質問で所員は夫人にこう尋ねた。
「それで、あなたのこれまでの人生に値段をつけるとしたら、どれほどのものとなりましょう?」
 すると、ふっくらした顎のたるみを三重にして、夫人はにこやかに答えた。
「かけがえのないものですわ。とてもお金になんてかえられるものでありませんことよ」
 所員は同じ質問を夫に向けた。
「耳にした話では、世間ではわしのことを豚の首から真珠をうまく外し取った小賢しい男ということにしておるらしい。ところがだ。わしは真珠を外し取ったあともけなげに彼女への奉仕を続けてきたからね。今だって一日に一度はお前に感謝していると耳もとで囁き続けてるよ。君、人生の値段なんて野暮な質問はしなさんな。それは目減りしてゆく一方のものなんだから」

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