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ひでの創作集
掌編を中心に書いています。
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ラッパ水仙
 午後の散歩から帰って来ると妻たちがいつになくはしゃいだ声で雑談に花を咲かせている。話に夢中でこちらに気付く様子もない。
 たまたま話を立ち聞きして亭主は仰天した。紅茶の匂いなどさせながら、話は亭主どもの悪口にさしかかっているのである。
我が妻は何をとさらに聞き耳を立てると、家の亭主は結婚十五年目くらいから、自分の前で平然とおならをするようになったなどとくさしている。
「ちぇっ! 自分はその前にケーキで何の遠慮もなく太りだしたではないか」
 こんな話を聞かされて引き下がるわけにいかない。妻たちに何とか一泡ふかす方法はないかと彼は思案し、一分後、こっそり部屋を抜け出した。散歩の途中、庭先でラッパ水仙の花を刈り取っていた家のことを思い出したのである。
 そこに出向いてその花をしこたまもらってきた。それを全部花瓶に挿し、家の廊下に持ち込んだ。そして彼はスタコラサッサと再び散歩に出た。
 ラッパ水仙の匂いが大嫌いな妻がこれに気付いたらどんな顔をするだろう。それを思い浮かべるだけでゾクッとす快感が身体を走る。
 一人悦に入って歩いていたら、向こうからやってきた娘に声をかけられた。
「パパ、何ニヤニヤして歩いてる? 気持ち悪いわよ」

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