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ひでの創作集
掌編を中心に書いています。
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あるパーティーにて

 A子は夫に伴われてある立ち席パーティーに出席した。宴もたけなわになり、彼女は夫と離れ、女同士で友好を深めた。するうち、夫が少し酔った足取りでA子たちのそばに歩いてきた。
 夫が酒に弱いのは承知している。”うちの人そろそろお開きのようだわ”とA子は笑顔で話しかけようとした。しかし夫は「おい、帰るぞ」と別の女の手を取って背を返そうとするではないか。
 A子はあわてて夫に歩み寄った。それを咎めるように肩を叩いた。
「あなた、何してるの。私はこっちよ」
 夫は怪訝そうに振り向く。まじまじA子の顔を見る。
「するとこの人は・・・これは失礼」
 夫は女の手を離した。額を手で叩いた。
「また、やっちまった」
 A子は夫の間違った相手に深々とお詫びを入れた。足元のおぼつかない夫を支えるようにしてパーティー会場を後にした。

 A子の夫に間違われた女は顔を上気させながらその場所から消えた。
 残った三人の女はクスクス笑いながら今の出来事を話題にしだした。
「ねえ、知ってる?」
 黒縁メガネの女が言った。
「何が?」
「今も聞いたでしょ? Hさんの奥さん間違い、これが初めてじゃないみたいよ」
「酒飲むと奥さんのことがわからなくなるのね?」
「表向きはね」
 女は小さな声になった。
 三人は顔を寄せ合った。
 黒縁メガネの女はちらと間違われた女の方を見た。
「だけどじつは奥さんのお化粧顔とすっぴん顔があまりにかけ離れているというのがもっぱらの噂よ」
 
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